和凧。高いです……
★郷土玩具★をクチコミ順に並べてみる。



茨城県

村松の真弓馬と宝舟(東海村)木製
原子力研究所で名高い同村内にある村松山虚空蔵堂の縁日(正月十五日)に売りだされる。
真弓馬は、もと久慈郡真弓村でつくられていたのでこの名がついた。
古くはカズノキ(現在はスギ)を材料にした立絵馬で、赤、青、黄で描彩。
古拙な味がある。
この虚空蔵尊には、子どもが十三歳に成長するとお参りする風習があって、モの十三詣りの勇み春駒を表わした縁起ものともいうが、遠いむかし、社寺に奉納した飾馬にかたどったのが玩具化したものである。
宝船は、この一帯の漁船と同型で、暴風を防ぐため、タラシという長いヶタ三枚を両舷にわたしているのが特色。荒波と左右からはげしい生活を反映しかおもちゃで、父や兄たちへの大漁と海上安全を祈る童心がそこにこめられている。

だるまとトラ(那可湊)
だるまは、豊岡(群馬)系の目なしだるまで、大漁を祈る縁起ものとして、年末年始にこの付近の各だるま市で売られる。
明治初年からつくられているというが、種類はこのほか、トラ、ウサギ、面などがある。
ことにトラは黄地に黒のシマ模様に赤辛緑色をダブらせているところが変わっている。
この地方の信仰的風習である十三参りの干どもたちのみやげものとしてつくられてきた。

農人形(水戸)木・土製
幕末の名藩主、水戸斎昭(烈公)は、農本主義を主唱して、農夫の像をつくり、食事の際にはその人形に感謝をささげてハシをとったという。
その遺徳をしのんでつくられたもので、黒っぽい土焼きと、白木彫とがある。
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栃木県

黄鮒(きぶな)(宇都宮)紙製
黄色の魚体を赤、黒、緑で採色されたはりこの縁起ものおもちゃで、毎年正月の初市や二荒出神社の社前で売られる。
そのむかし、この地方に天然痘が流行したとき、黄鮒が薬になったという話から、悪病除けのまじないとされるようになったといい、笹に吊したこのかわいらしいフナを買い求めて、わが家の門口に下げる風習かある。

豆太鼓(宇都宮)紙・経木製
これも正月、二荒出神社や市内の初市にお目見得する縁起ものおもちゃの振太鼓。
経木で輪をつくったものに紙をはり、両側に豆をつけたかわいらしいもの。
左、右にふるとよい音がして、「マメに働くマメ太鼓はいかが」などといいながら、黄鮒といっしよに売られる。

日光茶道具(日光)木製
この地方はロクロ細工が古くから発達し、日光盆とよぶくり抜き盆などの名産がある。
これらの木工品の残材を利用して、干どものままごと用につくったのがこの茶道具。
本物そっくりの一式がそろっていて、日光みやげとして親しまれてきた。
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群馬県

豊岡だるま(高崎)紙製
代表的なはりこだるまのひとつ。
古くからこの地方の長閑期の副業としてつくられ、関東一といわれる高崎市内少林山達磨寺のだるま市(正月六日I七日)に売り出される。
家内安全、商売繁盛のマスコットといわれるが、約二百五十年前、少林山九代目の東嶽和恂が、得意とするだるま絵をもとにして、豊岡村(現在高崎市)の農夫が木型をつくり、はりこだるまに仕上げて江戸に売り出して人気を博したのがはじまりという。
養蚕のあがりのよいことをねがって、この目なしだるまを求めた農家では左目を入れ、その願いがかなったときに右目を入れる。
腹には、大福などの縁起のいい文字が記されてある。
群馬だるまの名で、高崎を中心に、県内各地のだるま市のほか、関東一帯、長野方面にまでひろい販路をもっている。

招きネコ(同)紙製
これも、だるま市でいっしよに売られる。
全国各地の招きネコのなかでも、はりこ製のところが異色。
養蚕がさかんだこの地方の農家では、カイコの害敵、ネズミ除けのまじないにしているが、一般商家、ことに水商売筋では、千客万来、福を招く縁起ものとしてよろこばれる。
右手あげと左手あげとがある。

沼田の面(沼田)紙製
厚張りで濃厚な彩色が特長。
付近に天狗で有名な迦葉山弥勒寺(かしょうざんみろくじ)があり、それにちなむ天狗面のほか、キツネ、イヌ、サル、入道など各種がある。
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埼玉県

鴻巣の練物(鴻巣)練物製
練物とは、南関東によく育つ桐の挽き粉にノリを加えて練り型に入れて乾燥後、彩色したもので、はりこや土製とはまたちがったおもしろさがある。
鴻巣は、近くの岩槻市とならぶ節句人形の代表的産地であり、また桐材家具がさかんにつくられるが、こうした生産作業から出る挽き粉の廃物を利用して練物が生れた。
並品には桐の屑粉の代りに小麦のフスマを用いている。
型は、シシ頭、だるま、天神、鯉乗金時、熊金など節句飾用のものが多い。
小型のシシ頭は、後にタケが弓状についていて、それをにぎるとパクパクと口を開くので、弓ジシとよばれ、全国シシ頭の中でも特異な存在。
どの作品も、真赤に彩色されているので「赤モノ」といわれる。

船渡のはりこ(ふなど)(越ヶ谷)紙製
東京・亀戸天神の門前で売られる。
江戸のむかしからおなじみの亀戸はりこは、主としてこの土地製のものである。
したがって、明治以前からつくってきたといわれ、その作品はいずれも江戸・東京人種のシャレた好みにピッタリの瓢逸味にあふれたものばかり。
農家の副業として、亀戸や西新井大師(塞示)めあてにつくられている。
種類は、亀戸天神のフジにちなむ藤娘をはじめ、牛乗り天神、釣鐘を背負った弁慶、松タケおかめ、一本足の傘のお化け、道行きの男女が、人目を忍んでキョロキョロと首をふる二人連れなど着想は奇抜でユーモラスなものが多い。
首ふりトラは、ヒゲに鶏の羽根をつかっているのが、関東平野の農村製をおもわせて味がある。

はりこだるま(越ヶ谷ほか)紙製
越ヶ谷、鴻巣、秩父など県下各地で、農閑期につくられる。
目なしの福だるまで、県下、東京方面のだるま市などで売られる。

竹寺の蘇民将来(飯能)木製
古く備後風土記に基き、疫難除けの守護として信仰される蘇民伝説にちなんだ木彫のお守り。
牛頭天王が旅の途次、貧しい蘇民の家であたたかくもてなしを受けた恩返しとして「蘇民将来子孫也」と記した疫病除けの秘法を与えたという説からつくられたもので、牛頭天王を杞る寺院から授与される。
ヤナギの木を六角に削ったものに「蘇民将来子孫」と書きいれてある。
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東京都1

雑司ヶ谷のススキミミズク(豊島区)ススキ製
国電池袋駅ターミナルに近い雑司ヶ谷の鬼子母神境内で、十月十八日のお会式のころ売られる東京の代表的郷土玩具。
この一帯がまだススキの原であった江戸時代のころから、みやげものとして存続してきた。
そのむかし、病の床にある母親の全快を祈る、貧しい孝行娘に、鬼子母神が、このススキのおもちゃつくりを教え与えたという伝説がある。
最近は、両の翼の中に子ミミズクを抱えた親子ミミズクもつくられている。

芝神明の千木筥(ちぎばこ)(港区)経木製
芝居の「め組の喧嘩」で知られる芝神明社の祭礼(九月十一目上千日)に神社から授与される。
三つ重ねの経本の中に豆が入れてあり、天井に吊しておくと雷除けにたるという。

麦ワラ蛇(文京区)
駒込富士神社で、六月三十日、七月一日の山開き当日、社務所で授与される。
江戸宇氷のころ、百姓喜八という者が、麦ワラ蛇をつくって祭礼で売ったところ、これを求めた者は、その年流行の疫病から難を免がれたといい、その後江戸各所にある富士神社で売られるようになったと伝えられている。
なお、浅草観音裏手の象潟町富士神社でも五月三十日〜六月一日の祭礼にやはり同型の麦ワラ蛇があったが、戦争前にすがたを消した。
昭和四十年の己歳にちなんで、年賀切手の図案に採用されたことから、日本郷土玩具の会で復元製作された。

王子の暫(しばらく)キツネ(北区)紙・竹製
落語の王子のキツネで有名な王子稲荷のみやげものおもちゃ。
この稲荷を信心した市川団十郎の当り狂言、歌舞伎十八番の「暫」をキツネに代演?させたもので、下端の竹クシを動かすと、キッネが「しばらく、しばらく」と右手の中啓を上下にふる。一時廃絶。
現在のものは、戦後同地の趣味家、土屋平三氏が、宮尾しげを画伯の筆で復活したもの。

火防(ひぶせ)凧(同)紙・竹製
王子稲荷社の二月の午の日、社務所から授与される奴凧。
袖に火防御守護の印がおされている。
当日は、境内に凧市が開かれ、都内でただ一ヵ所、むかしながらの風物詩を描く。
なお近くの装束稲荷では、やはりこの日小型の角凧を参詣者に無料で頒布する。

王子権現の槍(同)木製
前記稲荷社に近い王子権現では、戦前、八月十三日槍祭が盛大に行われた。
春日局が徳川家光の武運長久を祈って奉納した槍にちなんだ小型の槍で、祭礼当日、境内でこれを求めて神前に奉納、取替えてもち帰ると盗難除けになると伝えられる。
戦災のため、この祭礼行事は断絶したままになっているが、槍だけは神社から平時でも授与している。
posted by 郷土玩具 at 07:00 | 関東地方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東京都2

亀戸天神のウソ(城東区)木製
正月二十五目、神社から授与される。
丸い白本に簡単な彩色をしたもので、天神さまと縁の深い小鳥のウソの形を表わしている。
この日、古いウソを納めて、新しいウソを福運とともに取替えるウソ替えの行事がある。
最近は受験合格のマスコットとしても人気がある。

千佳の付木絵馬(足立区)経木製
経木に、鶏、馬、牛、竜などを軽妙に描いたもので、別に屋形にふちどって短い足を二本つけた小板絵馬もある。
火除けなどのために台所の荒神さまに供えたりするが、作者は江戸時代から七代続いているという。

柴又の弾(はじ)き猿(葛飾区)竹・布製
江戸時代から信仰を集めている柴又町の帝釈天(経栄山題経寺)の庚申にちなんで門前で売られる。
竹弓をはじくと赤い着物のくくり猿がはねあがる仕組みになっている。
幕末のころ考案されたというが、悪事災難をはじき去るとの縁起ことばから、開運のみやげものとして親しまれてきた。

犬はりこ(台東区)紙製
江戸玩具の傑作というより、日本の郷土玩具群の代表の一つ。
昭和三十三年の年賀切手にもとりあげられている。
男の子は生後三十一日目。女の千は同じく三十三日目に産土神にお宮参りするとき、親類縁者から祝品として贈る風習が古くからあったが現在ではみられなくなった。
と同時に、製作者も急激にすがたを消し、最近まで残っていた二軒の作者も、埼玉県越ヶ谷、神奈川県鎌倉にそれぞれ移住してしまい、東京名物の犬はりこも、その作り手を都内から失った。
ただ、小型の犬はりこに竹笊(ざる)をかぶせたザルかぶり犬は浅草観音で今も売られている。
幼児がカゼをひいたとき、これを天井に吊っておくと鼻がつまらないという。

烏団扇(府中)紙・竹製
暗闇祭で知られる府中の大国魂神社で、七月二十日のすもも祭に、田畑の害虫除けとして授与されるお守り。
大国魂神社の朱印を捺した鼠地に黒ガラスを浮き出した絵模様で、裏側もやはり黒一色で鳥居が描かれている風変わりなもの。

はりこだるま(西多摩)紙製
旧鎌倉街道に沿った西多摩一帯に、だるまつくりが散在している。
正月二目、東京近在ではいちばん大きいといわれる拝島の元三大師境内のだるま市で売られる多摩系の目なしだるまで、付近の農家が副業につくったもの。
posted by 郷土玩具 at 04:00 | 関東地方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

千葉県

芝原の土人形(長南)土製
百年ほど前から、江戸の今戸焼土人形を手本にしてつくりはじめたといわれる。
それだけに型も今戸と共通のものが多い。
ただ、土肌が荒く、人形の顔を桃色に隈どったり、着物の模様に菊の花を描いたりしている点に、いなかびた感じがにじんでいる。
人形の体の中に素焼きの玉が入っていて、振るとカラカラ鳴るのも野趣がある。
種類は豊富で、雛、天神、トラ乗り加藤など節句ものを主に、明治、大正風俗ものから、馬、ハトなどの動物ものと約百余種。
江戸の本家の今戸焼がすがたを消した現在では、貴重な存在となったが、八十歳を過ぎた老作者を独り残すだけで後継者がないのが心さびしい。

長南の袖凧(長南)紙製
この地方の漁師が、大漁の折に着る真祝の衣裳に似せた角凧の変型。
衣裳の背に、日の出鶴、鯉抱き金時などの祝い絵が描かれている。
時には家紋や初節句用に子どもの頭文字を書く。
江戸時代、天保のころからつくられているといい、五月五日の節句が凧あげの日となっている。

柏の首人形(柏)土製
ひねりで、七福神や十二支もののほか、むかしこのあたりの水戸街道を往来した人びとの風俗表情をとらえたもの、カッパ、タヌキ、里かぐらなどが漫画的につくられている。
ワラづとに刺した首人形で、壁かけ用になっている。

下総天神(柏)土・はりこ製
同じ作者による、土とはりこの天神さま。
小さな体に大きな顔がアンバランスに乗っているが、いかめしいヒゲ天神の多い中で、これは見るからにかわいらしい童顔が特長。
首人形といっしょに、下総一帯の年中行事、天神さまの縁日に売り出される。
なお、はりこで、トラや面などもつくられている。

だるま(宮川ほか)紙製
関東地方特有の目なし福だるまで、千葉市内の千葉神社や木更津市内金比羅神社などの正月だるま市で売られる。
横芝または宮川だるま
飯岡だるま
八日市だるま
岩戸だるま
佐原だるま

佐原の亀車(佐原)紙製
はりこ製で、赤色の甲羅の裏側に、糸巻式のはりこ筒がっいていて、糸の先を上下すると、糸巻筒の回転につれて亀が動く。
同型のものは、東京や埼玉にもあるが、これは朱塗りの盃をくわえている。

マコモ馬(房総一帯)マコモ製
旧暦七月七日のタナバタ行事に登場する。
大利根沿いから房総半島にかけての農家では、水辺に群生するマコモで馬牽牛をつくり、七夕星に供える風習がある。
タナバタ馬ともよばれ、豊作の祈りがこめられる。
土地によって形や大きさがちがうが、勝浦地方のものは胴のシソに麦ワラをつかい、千賀沼地方のものは、頭と尾の部分のマコモが長く尾をひき、たてがみに稲の根をつけるなど、それぞれ個性がみられる。

上総のほうじゃり(長生)ワラ製
この地方の正月の縁起もの。
新嫁をもらった家庭にかざられるもので、ワラづとに、男女一対のヒトガタをつけ、それに竹、木皮などで、いろいろな農具を形どったつくりものをかざりつける。

東金の牛絵馬(東金)
農家の人たちが買い求める。
黒牛を素朴な一筆描きでかいたもの。
posted by 郷土玩具 at 19:00 | 関東地方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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