和凧。高いです……
★郷土玩具★をクチコミ順に並べてみる。



解説1

北から南まで、日本の各地には、昔、その土地だけで作られ、子どもたちに親しまれたおもちゃがありました。
それぞれのふるさとの風土を母として生れてきた、これらのおもちゃ群のことを、「郷土玩具」とよんでいます。
歴史的にいえば、明治の文明開化によって、海外からブリキやゴム製の近代玩具がもたらされるまで、この国の子どもの遊び道具を独占していた古い固有のおもちゃのことです。
材質からいえば、土、木(竹)、ワラ、紙など、日々の暮しの周囲から得られるようなものがあげられます。
しかも、こうした素朴な材料の性格をよく生かして、多種多様のおもしろい作品をつくりだしているところに大きな特色があります。
そのほとんどは、長い鎖国が続いた、江戸時代の泰平のなかに芽生え、全国各地の城下町などを中心にして育ちました。
その土地の年中行事や祭礼にちなんだものがありますし、あるいは気候風土をそのまま象徴した「ふるさとの香」にみちたものもあります。
こどもの健康と幸福とをひたすら願う親心から生れた信仰玩具もあれば、また、童心の無邪気な笑顔をさそうユーモラスな着想も見出すことができます。
日本人らしい繊細な手芸の冴えをみせたもの、優美な民芸の粋を示すものなど、そのひとつ、ひとつを見ていくと、まさに庶民文化の宝庫といった感じさえします。
posted by 郷土玩具 at 20:09 | 解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

解説2

「郷土玩具」ということばは、郷土色に富んだおもちゃ、とでもいう意味でしょう。
しかし、現在、個性的な「郷土色」は急激に失われていっている状態です。
したがって「郷土玩具」ということば自体も、その性格を表現するのにふさわしいものではなくなってきているのかもしれません。
何百年の昔から、この国の子どもたちを楽しませ、育ててきたこれらの固有玩具も、使命はもう、とうに終っているといわれてもしかたないでしょう。
作者じたい、数少ない、あるいは絶えてしまった、という状況です。
だからでしょうか、各作品には、亡びゆくものの美が、そこに感じられます。
おもちゃとしては過去のもの。
しかし、だからこそそれらに、心のノスタルジアが求められているのかもしれません。
忘れかけた「日本のふるさと」のなつかしさ。
郷土玩具は、そのかわいらしいシンボルなのです。
時は流れ、世相は変転する。
その目安ぐるしい日々のなかで、人々はうるおいを求める。
そのとき、自分の国の民族文化を改めてふりかえってみて、価値を見いだすのでしょう。
素朴で無邪気な伝統に生きてきた郷土玩具の愛好熱も、またそのひとつです。
目本の郷土玩具は、その種類の豊かさと、繊細な造型美、数の多いことでは、世界の民族玩具の中での金メダル級ですよ。
今もなお、私たちの生活に、美とやすらぎを与えてくれる、この庶民文化財を愛していきたいものです。
posted by 郷土玩具 at 06:00 | 解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

解説3

かつて、日本の子どもたちのおもちゃとして親しまれてきた、これらの古いおもちゃ群は、現代はおとなたちの愛好趣味の対称となっています。
これは目本の郷土玩具が、大人の鑑賞に堪え得るだけの、すぐれた造型美と、伝統的な魅力とを持ち合わせているからでしょう。
一つ、二つを室内にかざってながめるのも愉しいことであり、室内装飾などのインテリアとしてなかなか魅力的です。
収集するには、その産地へ直接旅行して、探しだし、買い求めるのが理想的ですが、いまではそれも出来なくなっていることもあるでしょう。
見つけ出す、ということが一種の楽しさなのかもしれませんが。

ところで収集については、昔から伝わる、いわゆる十訓なるものがあります。
・いたずらに数多きを誇らないこと
・家族の理解と協力を得ること
・収集品が過失でこわされたりしても、できるだけ寛大でありたいこと
・収集の維費にあまり無理をしないこと
・作者名にこだわらないこと
・古い、ということだけで過当な価値判断をしないこと
・コレクショソ競争に暴走しないこと
・なるべく玩友をもつこと
・おもちゃをかわいがること
・無邪気に、この持ち味をたのしむこと
以上の通りですが、さすがに今では難しいでしょうか。
つまり、自分のペースで、無理をせず、コツコツと、たのしみながらコレクションをつづけていくことです。
posted by 郷土玩具 at 08:00 | 解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

解説4

コレクターが知りたいことの一つに、数多い郷土玩具のなかで、いったい「どれが最も価値ある作品か」という点でしょう。
それは、個々の好みや鑑賞力によって一概には言えないものです。
それでも、コレクター達のあいだで自然とある一定の評価が生れてくるものです。
参考までに。

東日本
(1) 三春駒(福島)
(2) 八幡馬(青森)
(3) 犬張子(東京)
(4) 木地山こけし(秋田)
(5) すすきみみずく(東京)
(6) 鳴子こけし(宮城)
(7) 金魚ねぶた(青森)
(8) 堤人形(宮城)
(9) 越ヶ谷だるま(埼玉)
(10) 花巻首人形(岩手)

西日本
(1) 木の葉猿(熊本)
(2) 伏見土人形(京都)
(3) 宇土はりこ(熊本)
(4) 大宰府のウソ(福岡)
(5) 鯨の潮吹き(長崎)
(6) 流し雛(鳥収)
(7) 古賀土人形(長崎)
(8) 小坂井風車(愛知)
(9) 松江あねさま(島根)
(10) 人吉キジ車(熊本)

これはあくまで参考であって、いちばんすばらしい郷土玩具は何か?は、あなたが自分で選んだものであるべきでしょう。
自分の心をひきつけて放さないものを、わが最良の友として選ぶところに、郷土玩具収集の、自由で豊かなたのしみがあるはずです。
posted by 郷土玩具 at 07:00 | 解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

解説5

東北地方
そのむかし「みちのく」とよばれた、北の果てのこの地方には、日本民族の面影を伝える郷土玩具が数多くみられる。
蔵王、栗駒山麓などを中心とする、ロクロ挽きのこけし、木地玩具や、古い城下町にいまも残る土人形や、はりこ細工と、その種類も豊かで、しかもすぐれたものが少なくない。
まさに「郷土玩具の宝庫」といえよう。

関東地方
大利根の長流と、武蔵野の果てにひろがる大平野とに育くまれたこの地方のおもちゃは、やはりその中心の大都市東京・江戸文化の影響を色濃くうけている。
そのむかし、大きな寺や神社の祭礼縁日やたのしい年中行事にちなんで生れたものが多く、ありし日の関八州の郷愁をさそう。

中部地方
太平洋側には、東海道のにぎやかな街道筋に沿って、明るくかわいらしい作品が点在し、海のない山国地帯にはまた、素朴なよさを生かしたものが見出される。
そして、冬の長い日本海沿岸の地方には、どこかもの哀しい美しさをたたえたものが『ふるさとの香』をそのまま伝えている。
posted by 郷土玩具 at 08:00 | 解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

解説6

近畿地方
古くから日本文化の中心地であった京のみやことその周辺は、また、日本のおもちゃの生みの母の地でもあった。
ことに、由緒深い大寺院や歴史上有名な神社が数多く、そこから信仰をともたった日本的なおもちゃが誕生。
優雅で巧緻なおもちゃ作りの技法と祖型を、違い国々にまで伝えた。

中国地方
陽光にきらめく瀬戸内海沿いには、明るくかわいらしいおもちゃの数々がみられ、山陰地方のそれには、裏日本の静かな美と哀愁とがどこかただよう。
節句行事などを中心に、いまもそれらが根強く生命をもちつづけているあたりに、古くから民族文化の開けた土地がらをおもわせる。

四国地方
愛らしいもの、おどけたもの、健やかな色彩、奇抜な着想――
古い伝統をそのまま生かしながらも、讃岐(香川)、阿波(徳島)、土佐(高知)、伊予(愛媛)四力国が、それぞれ心風土、生活を物語るおもちや類を持ち合わせ、バラエティに富んだ花々を咲かせている。

九州地方
九州は、東北地方とならぶ郷土玩具王国である。
日本の北の果てと、反対側のこの南端とが、ふるさとのおもちゃを、最も豊かに持ち合わせているところがおも
しろい。
この地方特有のキジ車(馬)をはじめ、いかにも南国らしい明るさと、あざやかな色彩に富んでいて、その風土が反映している。

北海道・沖繩
日本の北の果てと、黒潮躍る最南端の島々にも、それらしいおもちゃがある。
歴史的には、新しい部類に属する北海道産と、遠い時代からの伝統に生きる琉球(沖繩)おもちゃとは、まさに対照的である。
しかも一つはアイヌ色。
一つは異国的な香りに包まれながら、どちらも深い郷愁を感じさせる。
posted by 郷土玩具 at 07:00 | 解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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